いくら自分で文字化けに気をつけていても、「被害者」になる場合は起こり得ま
す。こういう時は、文字化けを何らかの方法で修復しなければなりません。
文字化けメールを修復するには、送信者に正しい文字コード(ISO-2022-JP)で送
り返してもらうのが一番確実ですが、人間関係ですから、なかなか送信者の方に
そういうことを言えない場合もあるでしょう。そうなると、受信者であるあなた
自信の努力で修復しなければなりません。
文字化けメールを修復できるホームページとしては、「The Web Kanzaki」さんの
ページ(http://www.kanzaki.com/docs/jis-recover.html)が有名です。ここに
文字化けメールをコピー&ペーストし、解読ボタンをクリックすると文字化けが
修正されて、読むことができます。
別の方法としては、ブラウザの文字コード自動認識能力を利用する手です。文字化けメールを一端、テキスト保存し、それをブラウザ上で読み込みます。そうすると、例えばEUCで書かれたメールも理解可能になります。
また、特定の環境下で起こる文字化けに関しては対処法がある場合があります。例えば、Outlook Express 5 で受信したメールで「ほとんど漢字ばかりの文字化けだけど、ところどころ文字化けしていない、という不思議なメール」の場合、そのメールを送った人が使っているメールソフトがEUDORA PROである可能性があります。理由は分かりませんが、EUDORA PRO から送信された "text/enriched" 形式のメールメッセージがOutlook Express 5 で正常に表示されないようなのです。
送信元のメールソフトの確認は、該当するメールを選択し右クリックでプロパティーを開けます。詳細を見て、「X-Mailer」の項目に「Eudora Pro」という文字列があるならば、以下のマイクロソフトが発表している対策が有効かもしれません。
http://support.microsoft.com/default.aspx?scid=http://www.microsoft.com/japan/support/kb/articles/413/3/66.asp
結局、「メールメッセージを .eml 形式で保存してから開く」ことになるのですが、やり方が分からない方は上記のURLを参照してみてください。
最後に、フリーソフトを利用する手があります。例えば、Windows95・98用として
は、「Ked Ver.1.16」という簡易テキストエディター
(http://hp.vector.co.jp/authors/VA014456/soft/sw-menu.html)を使うと、簡単に文字コードの変換がで
きます。また、Mac版としては、MailKanjiFixer 1.4
(http://www.vector.co.jp/soft/mac/net/se045871.html)というフリーソフト
を使うことにより、異なる漢字コードへの変換が可能です。
もちろん、これらの方法でも修復できない場合はあります。8ビットの文字が7ビットに削られている場合、削られている部分を予測するようなソフトでなければ回復は難しいでしょう。そういう場合は、やはり送り直してもらうことになるでしょう。