1.ワームKLEZの諸活動

2.こんな人が感染する!!

3.もしもKLEZに感染してしまったなら・・・
--駆除方法--

4.早急に、IEのセキュリティーホールにパッチを!!

5.私は大丈夫?
パッチを当てているかのチェック方法

6.怒りの苦情メールを受け取ったら?

7.プロバイダのウイルスチェックサービスで安全?!

8.関連リンク集

9.メール

 
怒りの苦情メールを受け取ったら?
――他人事では済まされない話――


ここまで読んだ方の中には、自分はIEにもパッチを当てたし、ウイルス対策ソフトも導入している。ウイルス定義ファイル(パターンファイル)も常に更新している。だから問題ないと思われているかもしれない。

たしかに、あなたが感染する可能性は極めて低いと言えるかも知れないが、KLEZによる被害は自分が感染することだけとは限らない。トップページで最初に説明したように、KLEZの特性として差出人を偽装するということである。そのために考えられるケースとして、繰り返しになりますが、

  • 身に覚えのない感染ウイルス送付の犯人にされてしまう。受信者から怒りのメールをもらう。企業などの場合、信用の失墜に結びつきかねない。
  • グループウェア向けウイルス対策ソフト※8や次のページで説明します「プロバイダのウイルスチェックサービス」などでウイルスメール送信者(と思われる人)に警告メール(ALERT)を発信する設定にしている場合があります。この場合、警告メールを受信した人のショックはある意味で、通常の人間の書いた苦情メール以上のものです。ウイルスに感染したものと真剣に全ドライブ検索を繰り返すことになる。
などのケースが考えられます。

後者の場合は、機械的に送られてきている警告メールですから無視しておけば良いのですが、前者の場合はそうはいきません。

ただし、そのような怒りのメールを送ってきた人の無知をあげつらって非難しても、関係は悪化することこそあれ、良くなることはないでしょう。念のためにウイルス対策ソフト(ウイルス定義ファイルは最新のもの)にして全ドライブ検索を行った上で、ここはぐっと我慢して、優しく、

▼トレンドマイクロ社「Worm_Klez対策Web」
http://www.trendmicro.co.jp/klez/

など、メール差出人を詐称するKLEZの特性について説明しているサイトを引用しつつ、あなたが感染していないことを軽く主張しましょう。決して、怒りの苦情メールに「目には目を」の精神で接してはいけません。

後者のようなサーバ向けウイルス対策ソフトからの通知メールに対しては、無視しておくのが一番だと思います。サーバを管理しているシステム管理者は、このような設定にしている場合、誤った通知を罪のない人に発信してしまう危険性を自ら知っておくべきであり、他人に指摘される問題ではないと思うからです。

次のページでは、最近よく見聞きしますプロバイダのウイルスチェックサービスについて検証してみます。

 

【用語解説】 グループウェア向けウイルス対策ソフト
企業などが利用するサーバ(Microsoft ExchangeまたはLotus Notesサーバ環境など)では、システム内に入るメールにウイルスが混入しないように水際でストップさせるサーバ向けウイルス対策ソフトがあります。トレンドマイクロ社のInterScanなどもそうです。

しかしながら、同製品の設定で、ウイルスを検出すると、
1.サーバ管理者
2.そのメールの受信者
3.そのメールの発信者
の3通りにウイルス通知メールを送信するように設定することが可能です。

「3」の発信者の特定に対して同製品は単純にメールの「Fromヘッダー」を100%信じる仕様になっているために、左本文に記したような、感染していないのにウイルス通知メールを受信する人も出てくることになります。この件に関して、トレンドマイクロ社は
「InterScanの送信するウイルス通知メールに表示されている『送信者』について」で説明を加えていますので、同製品を利用している管理者の方は是非ご一読ください。



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