1.ワームKLEZの諸活動

2.こんな人が感染する!!

3.もしもKLEZに感染してしまったなら・・・
--駆除方法--

4.早急に、IEのセキュリティーホールにパッチを!!

5.私は大丈夫?
パッチを当てているかのチェック方法

6.怒りの苦情メールを受け取ったら?

7.プロバイダのウイルスチェックサービスで安全?!

8.関連リンク集

9.メール

 
プロバイダのウイルスチェック
サービスで安全?!

――100%とは言えない――

主なプロバイダによるウイルスチェックサービス
プロバイダ名サービス名月額
料金
(税込み)
備考
So-net 基本メールボックス ウイルスチェックサービス
powered by シマンテック社
158円
(受信時)
158円
(送信時)
So-netならADSLやBフレッツに対応のコースが3ヶ月間無料
送信時にも対応
JENS SpinNetメールウイルスチェックサービス
powered by シマテンック社
無料海外ローミングが120分まで無料で利用可能なJENS SpinNetの申し込みはこちら
送信時にも対応
InterQウイルスチェックサービス
powered by McAfee社
315円受信時のみ。

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ASAHIネットおまかせウイルスチェック
powered by シマテンック社
210円送信時にも対応
@niftyウイルスバスター for @nifty Mail
powered by トレンドマイクロ社
210円 【@nifty】ADSL、初期費用&月額料金が最大4ヶ月間無料

送信メールもチェック

Biglobeウイルスチェックサービス
powered by シマンテック社
315円「Bフレッツ」ここからBIGLOBEに入会するとお得!「Bフレッツ」工事費相当\28,455-が無料!Click Here!
送信時にも対応
OCNウイルスチェックサービス
powered by トレンドマイクロ社
210円受信メールのみ。送信メールはチェックされない。

OCN ADSLなら最大3ヶ月間無料!!



では、これらのサービスは100%のウイルス検知を保証しているかというと決してそういうことではありません。例えば、ASAHIネットの説明Biglobeの説明を参照してください。

ほとんどのサービスは、「シマンテック Norton Antivirus for Gateways」もしくは「トレンドマイクロ InterScan VirusWall」を採用していますが、データベースにないウイルスに対しては対応できない可能性があります。

また、当然ながら、このサービスはメールによるウイルス感染しか防げません。WEBページの閲覧を通じた感染経路には対応できません。2001年8月、オークションサイトが改ざんされ、同サイトを閲覧したユーザーのパソコンが起動できなくなるケースがありました(参照:Watch Impress。このケースもIEのセキュリティホールを突いたものですが、KLEZの原因のセキュリティホールとは別物です。詳しくはWatch Impressの記事を参照してください)。ネット上で配布されているフリーソフトなどがウイルスに感染していたケースも過去にありました(参照1  参照2。ともに日本を代表するフリーソフト・シェアウェアのダウンロードサイト)。

さらに、プロバイダのウイルスチェックサービスはあくまでもメールボックスに届いたメールをチェックするだけですから、予防的な意味しかありません。既に感染してしまっている場合の駆除などは一切できません。

また、プロバイダによって違うようですが、多くのプロバイダでは、あくまでも添付ファイルのみを検索対象としており、添付ファイルでないHTMLメールは検査の対象になっていません(So-netの場合はHTMLメールやメールの本文もするようです)。ですから、多くのプロバイダのこの種のサービスを利用する場合、HTMLメール内でウイルスをダウンロードさせるようなスクリプトが書かれているようなメールを受信しても、ウイルスでは検出されません。そして、IEにパッチを当てていない場合は、ウイルスが自動実行され感染の可能性はあります。

そういう意味で、このようなサービスを利用する上でも、決して、繰り返し述べています「IEのセキュリティホールにパッチを当てる」ことを忘れてはなりません。また、このようなサービスを利用するにしても、皆さんの端末にウイルス対策ソフトを入れておいてた方が絶対に良いと思います。

余談ながら、これらのウイルスチェックサービスでは、ウイルスの差出人(と思われる人)に通知メールを送信する場合があります。この場合、KLEZのように差出人を詐称するウイルスでは、無実の人に通知メールが届くケースがあります。

最後のページでは、ワームKLEZの情報について参考になるサイトをまとめてみます。


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【用語解説】
ウイルスチェックサービス
ウイルスの感染ルートの90%は電子メールと言われています。特に、昨年のNimda登場以降、メールをプレビュースルだけで感染するウイルス・ワームの登場により、セキュリティホールに対して警戒心の薄いインターネット初心者を中心に多数の感染者・被害者がでるようになりました。

そんな中、プロバイダ各社はサービス向上の一環として、トレンドマイクロ社やシマンテック社などと業務提携して、このウイルスチェックサービスを提供しているわけです。

プロバイダ選びの一つの基準になりつつあるサービスだと思います。100%安全でないとは言え、今までウイルスメールを受信するたびに削除する手間から解放されるのは何とも便利です。

仮に、あなたのプロバイダAでこのウイルスチェックサービスが実施されていないのであれば、実施されているプロバイダBの一番安いコースに加入し、プロバイダAのメールは全てプロバイダBのメールアカウントに転送して、ウイルスチェックを受けてから受信するのも一つの手だと思います。

ただし、逆にいえばあくまでも感染ルートの90%を防いでいるだけで、WEBサイトの閲覧で感染するケースは防げないとも言えますので、ウイルス対策ソフトは別個必要だと思います。


【用語解説】
独自ドメインメールでもウイルスチェック!
インターネット接続事業者(いわゆるプロバイダ)の中には、ウイルスチェックサービスを実施するところが急増しているのですが、abc@provider.comといったプロバイダ発行のメールアカウントではなく、abc@会社名.co.jpのような独自ドメインでメールアカウントをお持ちの方もおられると思います。そのような方の場合、ウイルスチェックサービスを実施中のプロバイダにメールを転送した後に、独自ドメイン宛てのメールを受信するようにすれば、一応、ウイルスチェックサービスの恩恵にあずかることができます。しかし、これは面倒です。

レンタルサーバでそのようなサービスを提供しているところがあれば一番良いことになります。そのようなサービスを実施しているところはまだ少ないのですが、株式会社フューチャースピリッツのサービスでは、「ホームページは要らないけど独自ドメイン名でのメールだけ利用したい」というコースにもウイルスチェックサービスがオプション料金不要で利用できたりします。



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